【き】京都を歩く【50音エッセイ】

50音エッセイ

この夏休み、京都に行ってきました。

半年ぶりに東京から関西に帰るということで、何か関西で歩いて楽しそうな場所はなかったかとマップを眺めていたところ、ある事実を発見。

あれ、大津京都間ってその気になればお手軽に歩ける距離なのでは?

近江から山城に入っていく、いわゆる逢坂関通過ルートなのですが、意外にも直線距離で見たところ10km程度、曲がりくねった山道であることを考慮しても4,5時間も歩けば余裕で着きそうです。

行くか。

9月の初め、まだまだ馬鹿みたいな暑さこそ続いていたものの、歩きたくなってしまったのだから仕方ない。関西の友達も呼び寄せ前代未聞の朝9時大津集合が決定。

朝9時なんてそんな早くないと思うかもしれませんが、関西といってもみんな奈良とか大阪とか京都とかいろんな場所から来るので、大津に行くだけで1時間では済まない程度の時間がかかるわけです。7:00には家を出るぐらいのイメージになるので割とハード。

とはいえそこは旧知の仲、特に遅れることもなく6人が集まり、いざ逢坂の関へ。

(今回は珍しく写真も使ってみます。とはいえ友人が写っていないものがそんなにないので数は少なめ)

とはいえやはり急いては事を仕損じる。急がば回れ、せっかく大津まで来たので琵琶湖も訪れておくことに。

急がば回れの語源もちょうど琵琶湖ですしね。

およそ10年ぶりの琵琶湖、どんな感動が待ち受けているのでしょうか。わくわく。

ふむ、これは海だな。

あまりに広すぎてもはや湖なのかどうかがよくわからないですね。

きっと昔すごい奴がいて、

「おい、この海、一周してきたら湖だったぞ!」

「え?マジで?」

とか言ってたんだろうな。

そういえば関西に住んでいると、「琵琶湖の水止めるぞ」などと冗談がよく言われたりするんですけど、よく考えてみてほしい。これを堰き止めたら滋賀県の方が水没しちゃうんじゃないかな…

僕は心配で夜も眠れません。滋賀県民、知見求む。

びわ湖浜大津からでもうっすらと見える琵琶湖大橋、いつか渡ってみたいと思いながら今回は時間の都合上断念することに。また琵琶湖一周する日があってもいいな。

さあ寄り道はこの辺りにして今度こそ逢坂関へ、

とはならないんですよねぇ。

結局歩いていると寄り道をしたくなってしまうのが人の性。

今度は三井寺という寺を見つけてしまいなんやかんやで入山することに。

皆さん三井寺って知ってますか?

天台宗の寺なんですが、有名な延暦寺とはバチバチにやりあっており、度々比叡山延暦寺から焼き討ちをされることもあったらしいです。

焼き討ちにされたイメージしかない比叡山ですがする側でもあったと。世は弱肉強食ということですね。

僕は割と神道を信じてるところがあるのでお寺に入っても宗教的な感覚よりはただ落ち着いてる場所だなってぐらいの感想しか出ないんですが、居心地はよかったです。大津まで来たなら訪れてもいいかも。

あら、かれこれ言ってる間に昼飯時になってしまいました。本日のタイトル「京都を歩く」今のところ大津から出ておりません。

昼食も大津でとり(店の名前は忘れた)

日もこの記事も半ばを過ぎたところで漸く京都へ向かい出発!

とは言っても観光スポットみたいな場所はまるでないため、本当にただ山間を歩くだけの行程になります。

ほら。

こりゃ攻め込むのも大変でしょうね…

関所というのは無法な通行を規制し治安を維持するためにあると考えると、山の中にあるのは必然といえますが、これだけ木々しかなかったら破れないわけだ。

道なき道を行こうにもあまりに足場が悪すぎます。

しかし時は令和、ドル円は150、総理は石破、平安の世になった(?)今日この頃であれば、通行規制もなくとてものどかな山道で歩きやすい。

少々高低差が大きいのが大変っちゃ大変ですが、車の通行も少ないし道幅もあるためぶらり歩くにはなかなかにいいところです。

道も大津から京都までノンストップ休憩なしというわけではなく、本願寺があったり皇室領だったりと様々な運命を辿ってきた交通の要所、山科が途中にあります。

地図で見て貰えば分かりますがまあ山の中の駅で、ここだけ突然栄えている町がぽつんとある感じ。

でも意外かもしれませんがスタバもあるんですよ。わざわざ訪れるところかは分かりませんがいい町です。おすすめ。

山科でひと休憩し出発したのが14:30ぐらい。もう少しで京都駅にたどり着きます。

途中の図、日も沈まんとしていますね。

ところで半年ぶりに関西に帰ってたんですけど中高の友達ってやっぱりいいなって思います。

空気感というかお互いの理解度が大学とは段違いでストレスがすごい少ない。

徒歩というのも実のところはただ雑談をしながら戯れる口実を作っているだけみたいなものですし、もはや何してても楽しいんでしょうね。

さあとやかくいっている間に京都の街が見えてきました。僕は色々あって前日京都に泊まっていたので、1日かけて朝いたところに戻ってきたことになります。無駄って素晴らしい。

鴨川を渡り、本願寺を横目に、烏丸通りを歩いて京都駅へ入っていく。

勝利の抹茶パフェ。対戦ありがとう、お疲れ様でした!

自分のやつの写真がなかったので多分誰か友達が撮ったやつを載せております。嫌だったらごめんね。

大津京都間の感想ですが、思ったよりも手軽です、全然その日の思いつきで行ける。

ただ途中に何か見所があるという訳ではないため、観光というよりはハイキングみたいな気分で行くといいでしょう。

ちなみに完走したあと京都の街で食べるスイーツはこの世の幸せの極地です。

それでは「京都を歩く」ぶらり旅ロケ回でした!こういう記事も頭文字が合えば時々出していきたいな。

ちなみに次回は「自分のクローンを作りたい」お話です。また金曜にお会いしましょう!