【東大受験期⑧】お前ら、東大へ行け!【二次試験編】
こんにちは、どっふぃーです。
とうとう二次試験編までやって参りました。ここまで長かった。
勉強量はというとそんなにしてない(多分ならすと1日1時間もいってない)のですが、何せ長期間の勝負なので精神的にはかなり追い込まれています。
何せ来年1年間の人生がこのテストにかかっていますからね、晴れて大学生となるのか、はたまた海外へ浮浪の旅に出ることになるのか、運命の分かれ道とはこのことを言うのでしょう。
あ、予備校は死んでもいきません。大嫌いなので。
それではまず直前期の過ごし方から
2月の模様
なぜか高校の卒業式が2月の初めにあったので、最初の1週間は卒業式で披露予定の弾き語りを練習、作詞作曲演奏歌唱全部自分でやるのはなかなかにcrazyでいいのではないかと思います。
そうするといつの間にか2/10になっていたのでテストまでの期間はわずかに2週間しかありません。
さすがの僕といえども別に落ちたいわけではないのでこの2週間ぐらいは珍しく勉強をすることに。なにせ前期1本しか出していないので落ちようものなら普通にいくとこないのでね。
僕のようにダサいという理由で前期1本にするのは本当にお勧めしません。
早速本屋に行き、洋書を1冊購入。英語の勉強なんかしてもつまらないので洋書とyoutubeでほとんど形をつけてしまいます。洋書は読んでて楽しいし読むのに時間かかるので1冊あたりのコスパが良くてお勧め。
一応直前ということで地理のデータとか古文単語とかも軽く頭に入れつつ、基本的には世界史英語を中心にやっていきます。
とにかく受験勉強はつまらないので、世界史も大体youtubeで解決、地理はデータブック・オブザ・ワールドがあまりにも良書ということでこれを読み込んでいきます。日本地理だけは一応別枠でやった方がいいかも。
数学は結局3日前ぐらいに過去問を2年分ほどやって余裕だわとか言って終わりました。やらなくていい(後にこれが波乱を生むこととなる)。
最後の1週間だけは平均6時間ぐらい勉強という名の動画鑑賞をしてましたね。夏休み全部合わせた時間とほぼ一緒なので画期的といえましょう。
決戦前夜
さて紆余曲折を経て遠路はるばる大阪から東京へ、当然通える距離ではないのでまたもや前泊となります。
ホテルのベッドは寝られないということを共テで学んだので、今回はしっかりと対策を考えてきました。それが
「ポケモンぬいぐるみを枕元に置いておく」
天才の発想だ…
実はこのブログ、ポケモンブログなんですよね。なのでもちろん僕はポケモンが枕元にいればテンションは爆上がり、快眠間違いなし。
そこで東京に着くや否や会場の下見をすることもなくポケモンセンターシブヤに直行、カビゴンとリキキリンのぬいぐるみを買って参りました。
とりあえずモザイク入れてみたけど別にいらないかも。
とにかくこのカビゴンのぬいぐるみ、ほんとにいいんですよ。もう抱き心地が最高。冷たくてすべすべしててそれでいて毛の手触りもしっかりあります。一家に一台カビゴンの時代、きてます。マストバイ。
リキキリンもかわいい、SVポケモンの中で一番かわいいと思ってる。しかも対戦でも強い、このよくわからない被り物部分の帽子、発売待ってます。
ポケモンセンターオリジナル ふわふわ抱きぬいぐるみ カビゴン
ほんとに買いしかない。もしかするとポケモンセンターに行った方が安いかも。
ぬいぐるみを買ったあとは先輩を呼び寄せ晩ご飯を食べ、古文単語の一夜漬けに少し期待した後早めの就寝。
まあ寝れなかったんですけど。
結局まともに眠りには入れなかったですね。何かをしていたわけではないので寝てないにしては疲れはそこまででしたが、抜群に頭は痛かったです。
聞いた感じ友達もまともに寝れた人はほとんどいなかったので大体受験生はそうみたいです。寝れなくても心配せず、しんどいぐらいがちょうどいいハンデと思っていきましょう。
1日目
見事起床に成功(寝ていないから)し、コーヒーを呷った後余裕を見て集合時間40分ほど前に試験会場へ到着。
会場に入る時に受験票がいるのですが、郵送で来るとかかと思いきや自分でA4用紙にコピーしないといけない謎仕様なので、門をくぐるときは本当にこれで大丈夫なのかドキドキ。
大丈夫でした。そりゃそう。
ここでブロガーの端くれとして自撮りでもしておくべきだったんですが、当時の僕はそんな余裕はなかったので試験会場の様子は全くありません。とにかく頭が痛いのと緊張でもう全然始まる前から絶望してます。
試験会場に入り、席を倒していいか後ろの人に聞き…
いや聞いてないか
机の上に必要なものを出したところでやることがなくなります。参考書など読んでもいいですが開始30分前には片付けさせられるので30分間は何もない地獄の時間を過ごすことに。
頼むから一夜漬けの古文単語出てくれと祈りつつ問題配布を待ちます。
そして永遠にも思えた(約)7分が終わり試験開始のブザーが鳴り響く、さあ土俵には立った、ここからは正々堂々殴り合いだ。
・国語
始まりました2024年度東大入試。
最初の教科は国語、18年間日本人として生きてきた者たち(そうでない者もいる)の培ってきた地力が試されます。
日本語を扱いし民族としてやはり確実に点を取りたいところ。
個人的な好みとしては古文→漢文→エッセイ→論説の順で解くのがいい順番。古漢を颯爽と終わらせてしっかりと現代文に時間を使っていきたいですね。
当初の予定通りまずは古文を開くと…
リード文に天皇が3人いる。
勝った!
何を言っているのかわからないと思うので解説しますと、古文にも難しい年と簡単な年があり、僕のように古文単語を疎かにし放題な人は簡単なものが出たとてできるとは限らないので、みんなできない難しい年の方が嬉しいです。
そして簡単な年の特徴は設定がわかりやすいこと。江戸時代の文書とか、鎌倉時代の説話とか、教訓めいた寓話っぽいやつとか。
それに対して難しい年というのは、源氏物語に代表される宮廷周りの文章が出る場合で、たとえ単語が読めたとしても全然状況がわからないため古文が得意でもできないことが多いです。
そしてその中でも天皇がいっぱい出てくる作品は難しいことに定評があり、今年の場合上皇がいて天皇が死んで後継の天皇がどうなるか‥的な文章なので余裕で意味がわからない。
どうせみんなできないため得意の現代文でまくれるだろうとそういう意味で勝ちを確信したわけです。
さて考えてもわからんので思考もほどほどに古文を終わらせ(できてはいない)、漢文は簡単だったのでサクッと終わらせ、この時点で消費時間55分程度、残り95分と十分すぎるペースで古漢の処理に成功しました。
エッセイは得意ではあるのですがやっぱり採点者の気分に左右されるところも大きいので、得点を取る解答というよりは自分の主張をしっかり出した解答を書くことを意識。
今年はフランス語を学習することで内なる自分を認めることができるみたいな文章でした。おもしろかった。解答も個人的には満足のいく解答が書けたと思います。
そして50分ほどを注ぎ込み現代文をしっかり解答。文章はタンザニアの行商人の話で、グラミン銀行が出てくるのかなと最初は思いましたが延滞に対する賞与の概念というなかなか面白い発想を述べた文章で、内容もエッセイに近く読み応えは素晴らしかったです。問題は面白くなかった。ほぼ抜き出し。
時間も10分残しぐらいで終わりました。感触悪くない。
・数学
昼休みを挟んで数学。4問できれば試合終わりだななどと友達と話しながら昼休みを過ごしていたのですが、いざ開いてみると。
何もわからん!
睡眠不足で頭が痛く全くわかりません。
とりあえず多項式関数の問題は飛ばすことにしているので2番からやったのですが、3問みた段階で分かったのは2(1)だけ。こんなことは過去に例がありません。
ああ今年は終わりなんだな。数学で1完も出来なかったら通るわけないよな。数学は信頼しちゃダメだわ結局…
挙げ句の果てには出来ない恐怖で手が震えすぎて図すら書けない始末。世も末です。予備校はどこがいいのでしょうか、頭の中に価格.comを開きながら検討を始め、
いやそんなこと言ってる場合じゃない。(この時開始60分、残りは40分しかありません)
冷静に考えるとまだ1日目の2教科目だしそれも終わってはいない、落ちたというには早すぎる。てか偉そうに受験期書いといてこの様では僕の居場所がない。
そこから頭の回転スピードをいつもの3倍ぐらいに上げ、解きながら検算をしながら次の問題を考えるみたいな離れ技をした結果、3番と4番を完答することに成功。
1番はまあやるだけといえばやるだけの問題なので良くわからないけど誘導に乗って(1)と(2)は簡単に導出(ここで同時に検算をしていたことが役に立ち、書きながら自分のミスを発見、結構大きかったかも)。(3)はいけそうでしたが時間がなかったので式だけ書いてパス。
そして出来なかった2(2)に戻り何か思いついたらいいなと思いましたが特にいい案は思いつかず、一応計算量は多いものの解けそうな方法で途中式だけ書き、ここでタイムアップとなりました。筋は悪くないので部分点ぐらいは入ってるかも。
数学、諦めたらそこで試合終了です。何もわからなくても頭さえ回っていれば意外と何か思いつきます。
結局4問とも解ける形にまでは持って行けたのでここで終戦とはならなかったものの、本当に試験中は絶望と疲れで気が動転してました。突然冷静にならなかったら勝負にすらなっていなかった。
僕は元々かなり数学が得意な方なので、ましてや数学が得意教科じゃなければ本当に1問も手がつかないこともあり得るでしょう。
でも文系数学は1問完答すれば点数としては十分なテストなのでなんとか100分で1問合わせるぐらいの気持ちで挑みましょう。諦めなければ1問ぐらい何か思いつくから。
・試験後
当時の僕は数学終わりで絶望の最中にいましたが、やっぱり1人でホテルにいるのは不安を増幅させてしんどいので、友達と晩ご飯を食べにいくことに。
持つべきものは友達。数学は信頼不可能だが友達は信頼可能。
架空の世界史の話(当然試験にはなんの役にも立たない、というかやめた方がいい)などしていると、割と気が紛れて生きていけます。どれだけできていてもやっぱり1日目の後快眠みたいなことは難しいのでね。
重要な知見ですが、合格者ですら取れる点は半分ちょっと、良くて6割なのです。1日目できなくても全然未来はある、少なくとも2日目を受ける権利もないなんてことはありません。
youtubeでもみて気分よく寝ましょう。意外と1日目の夜の方が前日より寝れました。疲れが緊張に勝ったみたい。
2日目
6時間ほどの睡眠をとり、いざ万全の体調で挑まん。
と思いきや1日目より遥かに体調が悪い。
なんで?
おそらく緊張で寝ている間もあまり体力が回復していなかったんだと思いますが、寝たのにしんどいとは中々に辛いものがありますね。
とはいえ受けなければ受かる資格は無いので命の前借りをする気分で無理矢理体を動かします。朝からバスケ観戦とかしてた。
2日目になると入場門での緊張などはなく、ただ体調がとてつもなく悪いだけであとは気楽なものでした。
あまりにも気持ち悪いので外でランニングをして体を活性化させていましたがこれは結構効果があるのでおすすめ、教室で閉じこもってるとやっぱりしんどいです。
そして意識が朦朧とする中、1教科目の社会のテストへと…
・世界史
やはり世界史と地理だと記憶で解ける部分が多い世界史を初めにやって地理の思考時間をしっかり残したいところ。
まずは3番の1問1答から解いていきます。
まず(1)は「ローマが征服したイタリア半島外の領土をなんと呼ぶか」みたいな問題。
余裕ですわこんなの、植民市だろ。
違います。
当時の僕は何を考えていたのかわかりませんがどう見たって属州、ということを結果発表の1日前に思い出して1人悲しんでました。
当然知らなかったわけではなく、なんならテスト中に検討もしていたのですが、こういう気の迷いが生まれるのが本番です。ミスの一つや二つはあるものだと思って受けましょう。
気持ち9/10出来ていたが後に8/10だと発覚した一問一答を終え、2番を解くことに。
ニケーア公会議の内容を答える問題と、清国の漢文化に対する政策を答える問題、あとラテン帝国の建設あたりの問題が出て、こちらは全て答えることが出来ました。
公会議に関しては朝の電車で復習してた、直前予想が当たることあるんだね。
そして個人的今年の東大入試1番の波乱だったのが世界史1番。
今年の大論述は何かなと楽しみにページを開くと、
(1)?
大論述に普通(1)(2)はありません、1問22行の記述です。
それが今年はなんと12行記述と5行記述の2本立て、早速意味がわからない。
そして内容を読むと、国連代表のスピーチが何故か書いてある。あれ?僕公民とったっけ。
結局出た問題は1960年代の世界の紛争とその原因、国連の対応を答えさせるものでした。世界史にかけた時間返せ。
世界史というか現代社会の問題です。どっちかというと地理に近い。
出来たか出来てないかでいうと出来なかったのですが、出来なかったなりには出来た(どっちなんだ)ので結果的にはさほど悪くないかもしれません。
・地理
体感むずかしかった。
個々の問題としてさほど難易度が高いことを聞かれているわけではないのですが、全体的に何を答えればいいのかわからない掴みどころのない問題が多かったような気がします。
世界史を颯爽と終わらせて90分も使ったのですが、全然時間は余らず、ギリギリでした。
内容について特に言いたいことはなく良問続きのいいテストだったと思います。
個人的に一番面白かった問題は日本のエネルギー確保の観点から天然ガスの石油に対する特徴を述べよみたいな問題。
入試問題というよりは普通に今この意見を聞きたい教授とか国の機関とかが出してってお願いしたのではないかと思うような、答えのないしかし重要な観点の問題です。
こんな問題を出せるのは東大ぐらいなものでしょう。そのチャレンジ精神に高評価。
・英語
もう今更とやかく言っても仕方ないですが引くほど体調が悪い中迎えた英語。泣いても泣いてもこれで終わりです。笑えるかこの状況で。
全体的な感想としては英作文が簡単だったため点は取りやすいが、要約と和訳が難しく高得点を狙えるようなものでもなかったという感じです。
特に要約は本当に意味不明、読んでも何を要約すればいいのかさっぱりわかりませんでした。そもそもプロパガンダって日本語として使っていいの?
リスニングの前読みを10分もしたにも関わらずリスニング別に出来なかったので前読みなどしてる場合ではなかったのかもしれません。でも前読みしてなかったらもっと出来なかったかもしれないしな。
特に頭を使うような問題はないので講評はありません。試験中の自分が何考えてたのかもさっぱり覚えてない。
・試験後
とにかく数学ができなかったのが尾を引いておりテンションは最悪。
と言いながらもとりあえず同級生を一通り見つけ出し雑談をしてその後当然のように友達と晩ご飯を食べに行き(もんじゃ焼きを食べてみた、が圧倒的にお好み焼きの方が美味しい。関西人の舌は騙せないぞ!)、ホテルに帰って合格発表までの遊びの予定を入れるなどし、ゲームをしようかと思ったものの疲れで面倒になり、ホテルのベッドの寝づらさにキレながら寝ました。
後泊をするかどうかは人によると思いますが、1人できてるなら泊まるのが得策かと、2日目終わり後すぐ帰るのは本当にしんどいです。荷物持ちをつけられるなら当日帰宅もアリ。
テンションは低いものの終わった後なのでもう何を言ってもどうにもなりません。精々楽しく東京を過ごすぐらいしか受験に言える文句がなかったのでいっぱい予定を入れてやりました、もう二度と受けたくない。
・次の日
余裕で東京観光。
結果はともかく東京に来てテスト受けただけで帰るのは癪すぎます。
浅草寺で採点官がいい採点をしてくれることを祈り(しかし僕はどっちかというと神道を信じてるので効果薄かも)、東京スカイツリーに登ろうとするも正午でもうすでに売り切れており憤慨しながら横の水族館で癒し効果を堪能、秋葉原のアニメイトでグッズを買いつつカートショップを覗くなどしました。
ちなみに体力が持たないのでやめた方がいいです。普通に倒れそうだった。
これで落ちても悔いはない、あとは発表を待つのみ。
ということで次回、最終回(多分500字ぐらいしか書かない)。
それじゃ!
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