【東大受験記③】夏休みは休みなのである【7〜8月編】
こんにちは、どっふぃーです。
前の記事から時間は進み現在9月も半ば、秋の訪れをわずかに感じなくもない季節になりました。
連日普通に暑いので秋とは何なのか疑わなくもないですが…
さて前回は夏休み入るまでと全国模試の中間報告で終わったので、今回は夏休み中の過ごし方どんな感じだったかなってのを書いていこうと思います。
夏休み中ですが、簡潔にいうと「夏休み」でした。
一般的な受験生にとって夏休みは力を伸ばす絶好のチャンスで、一念発起頑張ろうみたいな人が多いかと思います。
しかし僕が夏休みにやったことといえば模試を2つ受けたぐらい。少し英語に手をつけましたがほぼ成果はなかったといっていいでしょう。
じゃあ何してたんだっていうと、まあ休んでいたと。
具体的には1日4,5時間ぐらいピアノとギターをやって、曲を1曲作るなどし、youtubeをみながら体育祭へ向けて応援団の練習をする。こんな生活でした。(学校で夏休み講習みたいなのが10日ぐらいあった。が本を読んでいた)
「おいなんだ、受験期と言いながら落ちる気満々じゃねえか!浪人して1年記事を伸ばすつもりか!」
などと言われてしまいそうな過ごし方ですが、僕も何の考えもなくサボってしまったという訳ではないんです。
ということで本記事では始めに夏休みの使い方に関して僕なりの考えを書いていこうと思います。
「休み」とは?
大学受験において重要なこととは何でしょうか?
当然学力ですね。
筆記試験で合否を決める以上、努力量とか普段の行いとかは基本的には無意味で、学力が高いかどうかのみが問題なのです。
では学力をあげるためには何をすればいいか。
そう、勉強です。
ここまでは何も考えなくても分かりますね。
ではできる限り、例えば1日5時間とか10時間とか勉強をすれば合格できるのでしょうか?
これに関しては僕はちょっと怪しいんじゃないかなと思ってます。
確かに「1日何時間も勉強ができる」というのであれば合格できると思います。しかし本当にそんなことは可能でしょうか?
は?何言ってんだ。愚痴こぼしてないで頑張るのが受験だろと、そう言いたい気持ちはわかります。
ですが人が連続して集中できる時間は50分と言われており、それを超えるとどんどん効率が落ちていくのです。わずか50分で。
それが5時間なんて言おうものなら当然吸収力は下がりに下がり、勉強しているのかテキストとにらめっこしてるだけなのかよくわからない状態になりかねません。
だからこそ高校までの授業は45分、あるいは50分で休憩が入るようにコマが作られているんですが、ここで僕から一言言わせてもらいたい。
「たかが10分の休憩で50分の疲労が回復するわけないでしょ!」
100歩譲って1時間目と2時間目の間は10分でいいとして、2時間目と3時間目の間は20分は要るし、5時間目と6時間目の間には2時間ぐらいほしい、てか6時間も授業をするな。
学校でできないことが家に帰るとできるようになるなんて道理はありませんから、家で勉強するとしても、連続稼働時間は最大50分、累計稼働時間は3時間/日ぐらいが関の山なのです。
そんな中毎日10時間も勉強してごらんなさい。倒れるに決まってる。
倒れていないということは、すなわち大して意味のある勉強ができていない。
じゃあ他のことに時間使ったほうがいいでしょ。
こういう理屈で僕は方針として長時間の勉強はしないと決めています。
さらにもう1つ重要なポイントとして、「モチベーション維持」の問題があります。
大学受験は人によりますが1年ぐらいは望むことになる長期戦です。
勉強が好きでたまらないなら勝手にしてもらえばいいですが、そうでない多くの人にとってはどうしても段々モチベーションが低下してくるものです。
そんな中1学期は学校で勉強、夏休みは家とか塾で勉強、2学期はまた学校で、冬休みに追い込みをかけ、いざ本番へ、なんていう理想的なプランが実現するでしょうか?
どうせ時間だけ費やしてやる気のない期間がやってくるに決まっています。
ここでだらだらと形だけの勉強をしていては、回復も遅くなりずっとなあなあな生活が続いてしまうでしょう。
さて皆さん、「夏休み」という単語を今一度ご覧ください。
おや?「休み」という言葉が入っていますね。
そうです。夏休みは休んで英気を養う時間なのです。
ここで一度筆を休め、体力、気力を回復したり、様々なことに触れて刺激を得てみてはどうですか?という学校教育に設けられた良心に他なりません。
こういう訳で夏休みは休むべきだというお話でした。
活動の進捗
さて、ここからは夏休み中にした数少ない学習についてご紹介。
(リンクになってます)
まずは赤本買いました。
敵を知り己を知れば百戦危うべからず。対戦相手がどのような問題を出してくるのかを知ることは非常に重要です、
赤本かはともかく過去問集はあったほうがいいでしょう。
問題を見た感想ですが、記述が非常に多いのと、そこまで勉強量を要求してくる問題はないなといった印象です。
問題自体は難しいですが、どれも思考力を問うものであり前提知識を深く問うものはあまりありません。
より広い分野に触れてきている人をとりたいという意図が感じられる問題作りになっていますね。
このような傾向なら勉強の方針自体は変えずに進めていけそう。
そしてやっておきたい英語長文1000。英語は時間勝負になるらしいので、長文の読解スピードは高めておいた方がいいだろうと考え購入しました。問題難易度はそこまでなのであくまで基礎単語の復習と慣れのためですね、
夏休み中にやったのはこのくらい。少し古典常識について(殿上人とは?みたいな)学びましたが微々たるものです。
冠模試
夏休み中に東大志望の人だけが受ける模試を2つ受けてきました(駿台主催と河合塾主催)。
巷ではこういった学校別模試のことを「冠模試」と呼ぶらしい。
結果については返却が駿台のほうしかまだ来ていないのでそちらのみになりますがこんな感じでした。
(参考までに判定は偏差値58.1~がAになります)
さすがに数学一芸すぎる。
国語なんでこんな点数低いんですかね。採点者に文句を言いたいところ。
全体的にあまりいいとは言えないですね。偏差値オール50だと多分落ちるのでちょっと危機感を持った方がいいかも。
しかしそれよりも気になるところがあって、平均点なんですが本番の点数よりかなり低いです。
本誌では国語60英語80数学40社会40ぐらいが平均になるんですが上の平均点を見るとどの教科も全然届いていない。
いくらここから受験生が伸びると言ってもさすがに低すぎます。
この原因として考えられるものが3つほど
1.模試の採点方式と東大入試の採点方式が違う
先ほど東大入試は筆記が多いと言いましたが、筆記の採点方法にも加点方式と減点方式みたいなものがあって、おそらく模試の採点は要素採点(解答の中に必要要素が何点か定められており、その要素があるかどうかで採点をする。減点方式)で行われていると思われます。
ですが東大の性格的にはこの方式一本での採点はしなさそうな気がしていて、全体として筋の通った解答をかけていれば用意された必要要素がなかったとしても点数をくれそうかなと思います。
こちらの採点のほうが点数が高く出るため平均点が高くなっているのではないでしょうか。
2.そもそもの問題の質の差
東大入試はあくまで思考力を問うスタンスであるため、事前知識で解けてしまうような問題は意図して避けている(テーマが非常にマニアック)な傾向があります。
そのため解答も「これが答え」と1つに決まるようなことはなく様々な考え方があり、必然的に多くの解答に点数を与えざるを得なくなる方式なのです。
それに大して模試はどうしても受験者が多く塾側が作らないといけない問題数も多いため、ある程度採点基準がはっきりした問題を出さざるを得ません。
この差が点数の差につながっているのかも。
3.配点調整?
実は東大の入試って配点が公開されていません。
そのため確かな根拠はないですが、ある程度受験生の出来をみて後から配点を決めているのではないかという噂もあります。
完全に憶測の域を脱していないのですが、僕の感覚的にも問題に対する平均点が高いような気がするため、後からかどうかはともかく難しい問題の場合は序盤の簡単な小問の配点が大きくなっているのかも。
もちろんその年の採点基準のもと平等に点数がつけられるわけで、別に大学入試は公務ではなく大学側のほしい人材を採用するためのものなので全く悪いことだとは思いませんが、配点が毎年異なるとすると、「多くの人が出来る問題の価値が高い」ということを表しており。1教科だけが得意な人より全教科ほどよくできる人のほうが総合点が高くなります。
得意教科を伸ばすより穴をふさぐ、という方針を徹底するのが重要かもしれません。
このように実際の入試と模試とではやはり異なる部分も多くあるな、というのが受けてみた印象で、やはり模試の点数を気にするよりは過去問を軸にして本当に必要とされるものを見極めていきたいところです。
ともかくリスニングはちゃんとやろう。
今後の方針
とりあえず9月23日の運動会まではそちらに専念し、そこからは学校行事もないため本格的に入試の対策をしていくことになります。
今回の記事はノウハウよりも考え方に重きを置いた内容になりましたが、各教科の勉強法についてもいくつか面白いやり方をとっているので、次回は具体的な対策法について書いていこうと思います。
それでは2学期編でまたお会いしましょう。
またね!
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