【東大受験記②】世界史は結局量が勝負【4~7月編】
こんにちは、どっふぃーです。
前回に引き続き1学期の勉強の様子をお届けしていきます。
4月~7月世界史編
春休みに英語から手を付けた僕ですが、学校も始業式に入り2週間の計画であった英語のテキスト2冊を終えたことで英語はひと段落。世界史へと移行することにしました。
このあたり幾つもの教科を日替わりでやっていく人と1つの教科を集中的にやる人は好みで分かれそうですが、僕は1つをしっかりやりたいタイプなので世界史と決めれば本当に世界史しかやりません。
どちらがいいとかはないと思うので合っているほうで進めればいいんじゃないでしょうか。
さて、僕が今回使っていくテキストはこちら!
世界史といえば山川出版さんが有名ですが、なぜか家の本棚を眺めているとこの本があったのでシグマベストさんの「理解しやすい世界史B」を使っていくことにしました。
この本理解しやすいと謳うだけあって結構分かりやすくておすすめなんですが、入試は結局教科書から出るので教科書を使っていくほうがいいかもしれません。
上の本に加えて山川さんの世界史用語集も眺めていきます。とりあえずこれに載ってる単語全部覚えれば世界史は解決みたいなところあって非常におすすめ。頻出度によって単語に数値がつけられているので重要単語だけでも取りこぼしの無いように確認できますね。
そして世界史の勉強法なのですが、これはもうただひたすらやるだけしかありません。
僕は世界史の何たるかをよくわかっていないので、とりあえずすべての範囲を理解するために本1冊全部ノートに写すことにしました。
その時の様子がこちら。
これが大学ノート5冊分と少しあります。馬鹿。
とにかく完全に全部写していくので、範囲の抜け落ちはないですし、何より歴史が流れとして入ってくるので前後関係や関連事項を覚えやすいのが利点ですね。
欠点はとにかく時間がかかること、結局ほとんどの勉強時間を世界史に当てて2か月かかったので、100時間ぐらいはかけたことになるでしょうか。疲れた。
ここで少し世界史についての持論なんですが、世界史の学習というとやはり一問一答のような問題に対して答えのパターンを覚えていく方法を想像する人も多いと思います。
しかし僕があえてその方法をとらなかったのには理由があって、世界史という教科一見全部単語覚えりゃいいかのように見せかけて「覚える量がとんでもなく多い」です。
1問1答ではすぐに答えられたとしても、聞かれ方が違うときや、論述問題で出るとき、正誤問題で出るときなど実際には様々な問われ方があり、1問1答というよりはもはや10問1答ぐらいの感じになっているためこれを全部単体で覚えていると果てしない作業になってしまいます。
それよりも全体の流れを一通りすべて把握しておく方が、周辺のワードや時代などから単語を引っ張り出しやすく論述にも強くなっていいんじゃないかなってことですね。
全部写すとはいかないまでも1回「19世紀ヨーロッパ」とか「中世のフランス・イギリス」みたいなくくりで出来事をまとめて整理するのはとても有効だと思うので是非お試しください。
駿台模試
よくわかりませんが学校で受けさせられた模試です。
一応現時点での力が測れるよ!みたいなイベントなのかな?
夏休みあたりにある冠模試とやらがどうやら本命らしいのですが一応駿台全国模試もそれなりの母集団ではあるみたいです。
結果がこんな感じ。
あんまり良し悪しの基準が分からないですがそれなりの点数なんじゃないでしょうか。
各教科についての所感ですが
・数学
現時点では中高一貫のアドバンテージがとんでもなく大きいです。問題もかなり簡単だなという印象でした。
実際の入試となるとみんな仕上げてくると思うのでこんなに差がつくということはないでしょう。
とはいえ本番でも点数の差がつきやすい教科ではあるので武器としては心強いですね。
・国語
古文が難しい。現代文はそれなり、漢文は得点源というテストでした。
どうしてもその時々の採点基準によって点数が安定しない教科なので今回は少し上振れたなといったところです。
現代文でとった点がそれなりに大きく、古文は全然ダメだったので古典単語・そして古典常識についての知見はもう少し深めないといけないようです。
なんなんだ天皇何人も出てきてすぐ不倫するし、なんとかの宮とかなんとかの童とか似たような名前いっぱい出てくるし敬語二重だし主語書かないしもう嫌い。
・英語
入試の本質、嫌がらせみたいな数国に比べてやればできる感が比較的高い。
模試の問題は、やたら英作の採点が厳しくて文章は簡単めという、英作から手を付ける人には点数のとりづらい試験だったみたいです。
まあこの時点での英語は参考記録みたいなものですね、間違いなくみんな伸びてくる。
リスニングずっと苦手なのでメジャーリーグ実況でも見て英語に慣れようかな。(選手名が多すぎてほぼ何言っているのかはわからない、けど楽しい。)
・世界史
古代多すぎ。
先ほどノート写したと言いましたが諸事情により中世→近世→古代→近代という順番だったので5月の模試では全く古代できませんでした。中世ヨーロッパならもっとできた。
今やれば点数は倍になるでしょう。
・地理
一番よくわからない教科。何故か得意ですがなぜ得意なのかが分からないためいつできなくなってもおかしくない。
対策の仕方もいまいち見つかってませんが、スーパーに行くのが大事らしいです。問題は簡単めだった。
総合偏差値が68ということでやっぱりまだ一貫校のアドバンテージはかなり大きいですね。
冠模試までにどこまでレベルを引き上げてくるのか、注目です。
1学期の総括・感想
高3から始めても勝負は1年間、かなり長いです。
メンタルを一定に保ち続けられるか、遅くても着実に進み続けられるか、そのあたりが学校のある期間は大事になってくるなと感じました。
まだ夏休みを超えていないこともあり、受験生もそこまで仕上がっているという感じではないみたいですが、クラブの引退を機に猛勉強を始める層も一定数いるでしょうし油断はできないでしょう。
一学期の内容としてはほとんど世界史に費やされたと言ってもいいですが、やはり本を1冊写経した力は伊達ではなく、単語同士のつながりが格段に強化されたように感じます。
たとえば「ピューリタン革命」という単語を聞いて、ジェームズ、チャールズ、クロムウェル、ウィレム3世・メアリ2世、などといった人名、権利の請願、長老派・議会派・水平派、コモンウェルス、ブレダ宣言、ドーヴァーの密約、などといった単語をぱっと出せるみたいなところですね。
一方細部の用語についてはまだ不十分な面も多いので、もう1周はどこかでしておきたいところ。
世界史をとりあえず1周終え、夏休みに突入するのでここから英語と国語を本番のレベルまで高めていく、そして燃え尽きないように適度にポケモンを挟むことを意識しながら進んでいきたいところです。
それでは夏休み編でお会いしましょう!
おまけ:好きな世界史単語
本当にただのおまけですが世界史を一通りやって気に入った単語を幾つか挙げていきます。
アウステルリッツ三帝会戦
結局かっこいい単語といえばこれ。
フランス皇帝ナポレオン、神聖ローマ皇帝フランツ2世、ロシア皇帝アレクサンドル1世の3帝ですね。
面白いポイントとしては、この戦いの後にライン同盟の成立で神聖ローマ帝国がなくなるんですが、それに伴い神聖ローマ皇帝フランツ2世は、オーストリア皇帝フランツ「1」世に変わるんですね。
なかなかn世の部分が若返るということはないので小ネタとして覚えておくといいかも。
ヌイイ条約
誰しも1度は世界史用語でしりとりがしたい!なんて考えたことがあるかと思いますが、世界史しりとりで非常に辛いのが「ヌ」攻め。
限界しりとりってスマホゲームで世界史用語縛りをしていたんですが、ㇴの壁はかなり厚く、ましてやヌの8文字以上なんて…あった。
ブルガリアさんありがとうございます。
ちなみにヌから始まる用語はあとヌルハチとヌミディアぐらいしかありません。皆さん世界史しりとりをするときはヌ攻めにご注意を。同じ大戦後条約つながりでローザンヌなんてのもありますよ…
アウスグライヒ
なんだかヨーロッパばかりのような気がしなくもないですが、お次はフランツ=ヨーゼフ1世がハンガリー王国の分離独立を認めた出来事、通称「アウスグライヒ」
日本語では「妥協」と訳されるのが一般的で、世界史選択者の間では妥協のことをアウスグライヒと言いがちです。
例文:運動場を全面使いたかったが、横にサッカー部がいるから仕方なく半分でアウスグライヒ
世界史選択者以外に使うと怪訝な顔をされます、気を付けて。
澶淵の盟
燕雲十六州の奪還を目指した宋ですが、遼を攻め切ることはできず戦争状態が長く続くことに。(東晋が割譲して以来後漢・後周と奪還の動きは続いていた)
出費がかさんで仕方なしに遼との講和をして結ばれたのがこの澶淵の盟。
毎年遼に銀10万両・絹20万匹を送るというどう見たって遼有利な同盟なんですが、文書上では宋が兄、遼が弟という扱いになっているんですね。
不利な同盟だとしても建前上お兄ちゃんの座は譲らない、宋のかわいらしい一面が垣間見えますね(?)
こんなところでしょうか、まだまだありますがそれはまたの機会にしておきましょう。
夏休み編に続く…
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