【し】自炊は料理ではない【50音エッセイ】

50音エッセイ

新年開けましておめでとうございます。

これが「し」じゃないのかって感じなんですけど、2ヶ月前から書く内容決まってたので致し方なし。

さて本日論じたいのは、一人暮らしをしていると何かと話題に上がりがちな「自炊」について。

一人暮らししてますっていうと大体聞かれますよね。「自炊とかするんですか?」って。

そらご飯ないと困るんだからするだろって思わなくもないですが、まあそんな単純な話でもない。

確かに、生きていれば食べることは必要不可欠ですが、自分で毎回野菜を切って炒めるか煮るかして味付けをして…という大量の行程を毎回行うのは結構しんどいものです。

東京なら飲食店もいっぱいあるし外食と言わずとも冷凍食品とかスーパーの惣菜も侮れない、むしろわざわざ具材から買って自炊をするのは不合理なのか、という気すらしてきます。

ということで今日は割と自炊が好きな僕が、改めて自炊をする意味とは何なのかについて真剣に考えてみたいと思います。

1.安い

これ最近まで僕は嘘だと思ってたんですけど、考えを改めました。

見かけ上あんまり安くなってる気がしないんですよね、1人分作るって結局具材が割高になるしちゃんと調味料揃えるとそれもお金かかるし。

特に僕はめちゃくちゃ調味料系を揃えるので全然安くないなって感じがしてたんです。

ところが冷静に金額を眺めてみると多分ちょっと安いっぽい。

というのも出来上がる量が結構多いので、いい感じに昼ごはんとか次の日の晩御飯とかに回せれば1回の料理が1食分以上になる。あるいは具材のまま置いておいてもいいですしね。例えばカレーなら1000円も出せば3食分は軽く作れるかと思います。

いっぱい出来すぎてしまうというのが気にはなりますが1食あたりの単価だとボリュームの割には安くなるんじゃないかな。

まあそれでも一食500円ぐらいは食べたいものを好きに作るとしてしまうので、本当に安く済ませたい場合はメニューの側を変えることが求められそうです。デフォルトはお気持ち程度の安さ。

2.家で出来立てが食べられる

正直値段よりこっちの方がはるかに大きなファクターだと思う。

僕が「自炊」をする理由の8割ぐらいはこれといってもいいでしょう。

結局ご飯食べた後に帰るのってしんどいから外食はしたくなくて、でも出来合いのものを買って帰るとやっぱり作ってから時間がたってしまうから冷めてたり味が落ちてたりしてしまってて。

食事はかなりメンタルに与える影響が大きいので粗末なものをとってると本当に体調が悪くなってきます。炊き立てのご飯食べるだけでもうぜんぜん気分が変わってくる。

そういうわけでとりあえず家で出来立てのご飯食べられるのは圧倒的アドバンテージです、たとえ作るのが自分だとしても。

唯一の欠点は洗い物がめんどくさいこと。うまい飯をたらふく食べてさあ寝るぞってなりたいのに目の前には汚れた皿と鍋があるわけですね。人生なかなかうまくいかないな。

3.楽しい

さて、ここまでは「自炊」、要するに外で食べたり買ったりするのと比べて自宅で作るのがどうなのかという話をしてきましたが、僕に言わせればそんなものは微々たる差に過ぎません。

なぜなら「料理をする」こと自体がそもそも楽しいことであり、料理をする目的だから。

「自炊」という言葉には何だか料理をする行程が抜け落ちているというか、調理はあくまで手段に過ぎず食事を取るためにやっているような印象を受けます。

でもそんな理由で自炊してる人って僕の周りにはあんまりいなくて、というか食べ物を食べることだけ考えるなら外食するとかスーパーで弁当買う方が普通に合理的なんですよね。安いといったってそんなに安くないし、別に米だけ炊いて惣菜買うでもいいし。

そういう意味では自炊をしている人がやっているのは自炊ではありません。料理です。

食材から何かおいしいものを生み出す、その過程が楽しいと思うからやるのであって、言ってしまえば絵を描くとか楽器を弾くとかとそんなに変わらない行為といえます。

強いていうならお腹が満たされる分芸術よりちょっと優れてるんですかね。

ここまできたらせっかくなので僕は声を大にして言いたいことがあります。

「自炊をしていることは別に偉くない」

「自炊すること自体に価値はない」

自炊してると、偉いねとか言われたりするんですが、別にお金払って食事を買うのと、食材を買ってそれを調理するのに価値の差は無いと思う。

僕が求めているのはただ美味しい料理が無駄なく作れたら嬉しいよねってことであって、要するに工程の美しさと出来上がったものの美味しさが全てなわけです。こんな綺麗に今日のご飯作ったぞ( •̀ .̫ •́ )✧ドヤツ、みたいな

あんまり自分で作ったそのこと自体に価値は感じないのかなって。

生きるための行為を、表現の手段へと昇華させることができて、さらに食べて美味しいお腹いっぱい嬉しいっていう、ここに料理の魅力があると僕は思います。

なので自炊をすること自体にはほとんどプラスもマイナスもないですし、料理そのものをさほど楽しいと思わないのであれば、その時間をバイトにでも使っていいご飯買えばいいんじゃないかなって。

え?そしたら飲食バイトのキッチンが至高じゃないかって?

僕もそう思います、ほんとおすすめ、すごい楽しい。

それじゃ本日はこの辺りでお開き、自炊のメリット・デメリットを語る、でした。

また次回お会いしましょう!