【か】傘って雨防げてなくない?【50音エッセイ】

50音エッセイ

こんにちは、どっふぃーです!

寒くなってきましたねー。もうカーディガン1枚如きでは震えが止まらないので慌てて冬物のコートとかマフラーとかをタンスから引っ張り出してきました。

重苦しいし洗い物も増えるしで大変ですが背に腹は変えられない、皆さんも風邪にはお気をつけください。

日本の冬というと、天気予報なんかで良く聞くのが「西高東低の冬型の気圧配置」。皆さんも小学校の理科で習ったでしょうか、大陸からシベリア気団が張り出してくる影響で、西側が高気圧、東側が低気圧という配置が多くみられます。

そのため西日本に位置する大阪だと冬はからりと晴れるんですよねー。

と思ったんですが今年から東京に引っ越してきたんだった。

「東」京…

もしかして東京の冬って雨続き?

シベリア気団って結構強いから多分東京といえども晴れだと思うんだけど、西高東低っていうぐらいだし東京は低気圧に支配されるのかな…

ただでさえ寒さで嫌になるのに雨も続こうもんならもういよいよ、今年の冬は布団の中が定位置ですかね。

さて、雨の話が出てきたのでそれに関連して一つ今日は小話を。

最近の日本、雨強くないですか?

古来より雨から身を守る道具といえば傘と合羽の二代巨頭、人間はこれだけ科学が発展したにも拘らず未だ覆いを持つか布を被るしか雨への対抗策を持っていない訳ですけれども、なんとここ最近、その片翼がもがれそうになっているのです!

それが傘の無力化

もはや傘は雨を防ぐというその役割を果たせなくなっているのではないかと。

主な原因は3つ

1.そもそも雨が強すぎる

傘というのは所詮は布やビニール1枚を頭の上に乗せただけのもの。あんまりにも多量の雨に対しては染み出してしまったり守りきれなくなったりするものです。

線状降水帯とか○○年に一度の豪雨が週一でやってくる近年では頭上の布一枚では力不足と言わざるを得ません。

2.雨がなぜか横から降る

皆さん雨は上から降るものだと思っていませんか?僕は思っていました。

しかし変化する世の中、そんな常識はもう通じません。雨はという相棒を手に入れとうとう重力を克服、四方八方から降り注ぐようになったのです。

それに対して傘は未だ旧式のモデルから脱却できておらず、あくまで上から降る雨に対してのみその防御力を発揮します。

戦闘機が飛び交う中、大きな盾で体の前面だけ守っているようなものです。これではマケドニアの前のファランクス、鉄砲隊の前の武田騎馬隊、竹槍と米兵、勝てるはずがございません。

3.アスファルトの援護射撃

雨がいくら上から降らないといえども風邪にできるのはせいぜい90度まで、下から降ってくることはない…

そう思っているところに突き刺さるのがアスファルトからの跳ね返り

土と違ってアスファルトには保水力なんてものはなく、なぜか反発係数が高いので水をよく反射します。

もうそれはそれは酷いことで、大体足元は傘の有無に関わらずびしょ濡れ、靴下は濡れ雑巾と勘違いしそうな有様に。

これに関してはもはや傘の非というかなんというか。

しかし傘がもはや役に立たないというのは紛れもない事実。

ということで残念ながら、以上3点を持ってして傘の死亡診断書とさせていただきます。

長い間お疲れ様でした。

よく見ると「アスファルトの水反射の頻出」とか「瞳孔の光反射の紛失」感あって似てるしちょうどいいや。

では人類は雨への対抗手段をもはや失ったのかというとそうではない。

先ほども申し上げまた通りまだ双剣の片側、雨合羽が残っている。

合羽というのは優れものでして、驚くべきことに(ほぼ)全方向からの雨に対応可能です。

真下からの跳ね返りはさすがに厳しいですがそれでもほとんどの雨を対処できるため、傘に比べると未だその役割を保っていると言えましょう。

すごいですね。

じゃあ合羽を使えばいいじゃんって言いたいことろなんですが、そうもいかないのが世知辛いこの世の中。

そもそも合羽というのはそれ以前のところで欠陥だらけなのです。

街を歩いていて雨合羽を着ている人を見ますか?ほとんど見ないですよね。やっぱり使われないのには理由があるんです。

というのも雨合羽(ここまで書いていて思ったけどレインコートという方がメジャーかもしれない。ポンチョ?かわいいね)は雨を全て防ぐ代わりに自らがびしょ濡れになる運命を背負っているため、外を歩いている時はいいもののいざ屋内に入る時めちゃくちゃに面倒くさい。

1.まず元々入っていた袋に綺麗に収まることはありません。どうやって入っていたのかさっぱりわからない。

2.さらに畳もうとすると結局びしょ濡れになります。なぜなら僕がびしょ濡れじゃなくても合羽はびしょ濡れだから。

3.しかも片付けるのに手間と時間とスペースを要するので手軽にコンビニなんかに入ることはできません。

傘はちょっとスライドするだけで閉じて畳まれ立てかけて、なんて便利だったんでしょう。

まだ若かったのに、どうして死んじまうんだよ…

つまり現在の状況を要約しますと、「傘はもはや役に立たない、合羽は雨からは身を守れるが使い勝手が悪すぎる、てか雨強すぎ、家出ない方がいい、部屋でスマホ見よ」ということなのです。

悲しきことかな。

僕としてはこの辺りで長靴の復活を待ち望んでいたり、雨の日限定エクレアの普及による肯定的モチベーションの増加を検討して欲しいななんて思ってます。

我が家でも雨の日は鍋パするとか決めとこうかな。やりたい人いるなら開催します。

それでは雨ニモ負ケズ、毎日頑張っていきましょう。次回は11/18(月)更新、「京都を歩く」ぶらり旅日記です。 またね!