【SVダブル】超火力ウェーブタックル!イダイトウ雨パの使い方と対策【レギュレーションD】
こんにちは、どっふぃーです。
本日解説していく構築はイダイトウ雨パ!
ポケモンHOME解禁でとうとう使えるようになったヒスイ組の一匹で、特性のすいすいを活かした超火力のウェーブタックルを放つイダイトウを軸としたパーティです。
連日35℃を超えるような暑さが続くこの季節、ビジュアル的にも雨が降っていて清涼感を感じられる(?)構築ですし、環境でも十分戦える強さも兼ね備えていますので、カイリューやらウーラオスやらに飽き飽きした皆さんはぜひこれを読んで雨パへの扉を開いていって下さい。
それでは記事へどうぞ!
もくじ
イダイトウ雨パのここが強い!
まずはイダイトウ雨パの強いポイントを見ていきます。
1.ウェーブタックルの制圧力
特性すいすいにより雨下で素早さが2倍になったイダイトウから放たれるウェーブタックルは生半可な受けを許しません。
どれくらい強いかというと、命の珠を持ったA特化イダイトウが雨状態でウェーブタックルを打っ水技の
無振りハバタクカミ 243.8~287.6%(確定1発どころではない)
H252振りサーフゴー 107.2~126.8%(確定1発)
HB特化クレセリア 59.4~70.4%(確定2発)
無振りテツノカイナ 81.6~91.9%(確定2発)
無振り連撃ウーラオス 56.5~66.8%(確定2発)
等倍ならサーフゴーぐらいまでは飛ばせ、半減でも2発受かることはほぼないといったところですね。
この火力が1ターン目に素早さ2倍から飛ばせるのは間違いなく脅威です。しかも水テラスタルがここからおまけでついてくる。
2.イダイトウの耐性
イダイトウ雨パの強みは火力だけではありません。
使ってみると意外と役に立つのがイダイトウの水・ゴーストというタイプ!
これまでの雨パはフローゼルやゴルダックがエースだったんですが、これらのポケモンは先制技に弱いという弱点がありました。
例えばねこだましで止められて横のポケモンに突破されたり、カイリューやウインディの神速で上から問答無用で消し炭にされたり…
しかしイダイトウは違います。なんと元からゴーストタイプをもっているためねこだまし・しんそくが無効!雨エースにありがちなせっかく雨下で出せたのにねこだまし食らうから動けない問題を見事に解決しています。
そしてついでに現環境トップメタの連撃ウーラオスの技を半減と無効にできるのも非常にポイントが高く、トルネウーラのような並びに強気に出られるのが強いです。
唯一不意打ちは抜群なのがネックなんですが、アクアジェットを持っているためタイミングが読めれば上からアクジェを打ってかわすことができます。よく使うプレイングなので覚えておくといいかも。
3.ペリッパーの器用さ
今作ではニョロトノがいないため雨パを組むとなるとペリッパーを入れることになりますが、このペリッパーギミックの始動役のくせに雨を降らせた後もめちゃくちゃ働きます。
詳しくは後ろの個別解説で説明しますが、追い風をするもよしワイドガード手助けでサポートもよし自らアタッカーとして殴るもよしともうやりたい放題。
かといってイダイトウを放置するわけにもいかないので、相手としてはイダイトウ以上に厄介な存在だったりします。
4.先発、後発両対応
これまでの雨パーティは初手から雨を展開して相手が盤面を整える前にどんどん攻めていく立ち回りが主流だったんですが、それだと突然の水テラスや草テラスでプランを崩されてしまいがちでした。
しかしイダイトウ雨パはイダイトウ自身がそれなりの耐久を持っていること、前述のように先制技が効きづらいこと、そして「おはかまいり」の存在によって後発から出しても十分な活躍が見込めるようになっています。
「おはかまいり」はイダイトウとハカドッグの専用技で、タイプはゴースト、威力が50+すでに倒れた味方の数×50で計算される珍しい技です。例えば1匹味方が倒れていれば威力100、2匹なら150という感じ。
この技があることで従来の雨パでは突破が難しかった水半減や無効のポケモンに対しても有効打が持てるようになり、さらに雨が切れた状態でも火力が出せるので立ち回りの柔軟性がおおきく上がったというわけなんですね。
相手目線になってみると、せっかく水半減のポケモンを先発で出したのに出てきたのはイダイトウじゃなくてゴリランダーだった!みたいな感じで対策が難しくなり非常に強力です。
おおまかには以上の4つぐらいがイダイトウ雨の強いポイントです。
それではこれらを踏まえてそれぞれのポケモンの育て方・動かし方を見ていきましょう。
単体解説
イダイトウ
特性:すいすい
性格:いじっぱり
持ち物:いのちのたま
技:おはかまいり・ウェーブタックル・まもる・明くアジェット
テラスタイプ:水
努力値:H28 A252 B68 D4 S136 など
・特性
雨パなのですいすいで確定。
・性格
火力をあげるため意地っ張り。
・持ち物
水技とおはかまいりの火力を共に挙げられる命の珠を推奨。一応しんぴのしずくも候補ではありますが、火力アップアイテム以外を持たせるのは制圧力が足りないのでおすすめしません。
・技構成
メインウェポンのウェーブタックル、サブウェポンながら高火力を出せるお墓参り、不意打ち持ちやハバタクカミに打つアクアジェット、あると便利な守るの4つでほぼ確定です。
*ブーストエナジー持ちハバタクカミはすいすいでも抜けないが、手助けアクジェやパオジアンを横に置くことでワンパンできる
・テラスタイプ
水テラスウェーブタックルがあまりにも強いので水が圧倒的シェアを占めています。
どうしてもモロバレルが重いなら草、どうしてもパオジアンが重いならフェアリーも検討。
・努力値
A252振りは確定、火力が高いと言ってもテツノカイナがテラスタル込みでギリギリ確定1発といったところなので、削るほどの余裕はないですね。
残りを素早さと耐久に分けますが、上の調整は雨下で陽気スカーフランドロス抜きになっています。H28振りはHPが199になって珠ダメージの効率がよくなるのでとりあえず振っておくとお得。
他の調整としては素早さを雨下でハバタクカミ抜き抜きの44振りぐらいで留めて残りを耐久に回す調整や、素早さを重視したAS252振りなんかがあります。構築と相談ですね。
ペリッパー
特性:あめふらし
性格:ひかえめ、ずぶとい、(おくびょう)
持ち物:しめったいわ、きあいのタスキ、ゴツゴツメット
技:ぼうふう・おいかぜ・ワイドガード・ハイドロポンプ・まもる・てだすけ
テラスタイプ:鋼、ゴースト、(地面)
努力値:H252 B12 C92 D116 S36(控え目)など
・特性
もちろんあめふらし。鋭い目でにらんでくるペリッパーなんて全然怖くない。
・性格
ペリッパー最初の分かれ道、どの性格を選ぶかであなたの構築のタイプが決まります。
ひかえめを選んだあなたは性格もひかえめなのかな?もっと積極的にアプローチをかけるといいかも!
はい、冗談はさておき性格ごとの構築の雰囲気を説明すると
・控え目
とりあえずこれを選んでおけば間違いない性格、ペリッパー自身が攻撃していくこともサポートに回ることもでき柔軟性は高い一方、状況に応じた立ち回りが求められ耐久・火力ラインの把握が重要となります。
・臆病
攻めっ気の強い構築が好きなら臆病がおすすめ。持ち物はきあいのタスキで、努力値もCとSに振り切る感じになります。細かなサイクルは難しいので構築を追い風パに寄せて初手からどんどん高火力を展開していきましょう。
・図太い
サイクル戦を重視する構築なら図太いが安定。ゴリランダーやサーフゴーを入れてくるくる回しながら水技の一貫を取りに行きます。追い風を抜くこともあり、プレイングの難易度は上がりますが突然のテラスタルで負ける、みたいなことは減るので安定した勝ちをつかみたい人はぜひ。
どの性格が強いというのは使ってみた感じそこまでなかったので本当に好みで選んでください。
・持ち物
基本的には湿った岩が分かりやすく強いです。臆病にするなら襷、図太いにするならゴツゴツメットも採用候補。
・技構成
ぼうふうは確定枠で、残りの3つをおいかぜ、ワイドガード、てだすけ、ハイドロポンプ、まもるから選びます。
個人的にはワイドガードおいかぜを入れるのが使いやすかったですね。ハイドロポンプは外れると思って打てば強い。
・テラスタイプ
ペリッパーのむずかしいポイントその2。
一見電気を無効にできる地面とか、電気を半減しつつ怒りの粉も対策できる草とかが良さそうに見えるんですが、そもそもペリッパーが電気技を無効化したところでそんなにアドバンテージが取れていないので微妙なところ。
ランクマッチで使うとなった時、ペリッパーにテラスタルを切る状況はどうしても追い風が貼りたいか、ペリッパーを生き残らせないと負けるときぐらいなので、ねこだましを無効化できるゴースト、そして単純に半減タイプが多くて強い鋼のどちらかにするのがいいと思います。
特に鋼は雨込みで実質弱点が格闘と地面だけ、それもペリッパーのもとのタイプを考えると打ちづらいので、1ターン生き残ることに関してはとても優秀、ハバカミのムーンフォースも半減出来てうれしいのでお勧めです。
・努力値
ペリッパーのむずかしいポイントその3。
あまりに努力値振りのバリエーションが多くてすべてを解説するのは無理ですが、とりあえず上にそれっぽいのを乗せておきました。
S36振りが追い風下で最速化身ボルトロス(トルネロス)抜き、そしてH252D116でハバタクカミのテラスタルムーンフォースを耐えられます。B12振りはゴリランダーのウッドハンマー確定耐え。
他の調整としては、臆病CS252D4とか、図太いH252B4C132D116S4(ランドロスの岩雪崩2耐え)辺りでしょうか。とりあえずこの調整を真似しておいて耐えたい攻撃が出てきたら変えていけばいいと思います。
相性のいいポケモン
ゴリランダー
雨パのベストフレンドであり、グラススライダーと馬鹿力と10万馬力を失ってなお環境で猛威を振るうハイスペックゴリラ。
雨によって炎技が半減になるのは言わずもがな、水技を半減してくる水タイプや水テラスに対しオーバーキルの草技を叩き込み、ねこだましからのとんぼ返りで追い風をサポートしつつイダイトウにつなげ、反動ダメージ・珠ダメージが痛くなりがちなイダイトウをグラスフィールドで回復し、仕事がなければ相手の持ち物をとりあえず叩き落とす。
もう何もかもが強いです、とりあえず入れておきましょう。
調整例
意地っ張りH236A252S20@突撃チョッキ
ウッドハンマー・とんぼがえり・ねこだまし・はたきおとす(じだんだ)
テラスタイプ:炎
ウーラオス(連撃)
雨が降っているので水流連打を打てば強かろうというただそれだけのポケモン、しかし強い。
持ち物はスカーフにしておくのがハバタクカミやパオジアンに強く出られていいです。
調整例
意地っ張りA252D4S252@こだわりスカーフ
水流連打・インファイト・とんぼがえり・アクアジェット(いわなだれ)
テラスタイプ:水
ハリーマン
純粋雨パを使いたいなら入ってくるのがハリーマン。やることは鉢巻自爆です。
都合よくイダイトウはゴーストタイプで自爆を受けないので、決まれば実に爽快。
しかし守られるとどうなるのか、そんなことは知りません。
調整例
意地っ張りA252D4S252@こだわりハチマキ
じばく・アクアブレイク・ダストシュート・アクアジェット
テラスタイプ:ノーマル
パオジアン
相手全体の防御を下げられるのが弱いはずがありません。イダイトウの火力を挙げられるのはもちろん草タイプに強いのが非常に強く、ゴリランダーや不意の草テラスが来ても切り返すことができます。
後発に置いておいて火力が足りない時や後半のスイープに使いましょう。
調整例
ようきA252D4S252@きあいのタスキ
ふいうち・まもる・せいなるつるぎ・つららおとし(アイススピナー)
テラスタイプ:ゴースト(悪の方がいいかも)
サーフゴー
サブエースとして入れておくと何かと便利なポケモン。
構築が全体的に火力高めなので耐久に寄せた悪だくみ型がおすすめです。
単純に炎が雨で消され地面がグラスフィールドで消されるサーフゴーがとても強いので枠があるなら是非。
調整例
ひかえめH236B4C84D44S140@たべのこし
ゴールドラッシュ・シャドーボール・わるだくみ・まもる
テラスタイプ:水
*追い風下最速スカーフウーラオス抜き、ハバタクカミの持ち物なしシャドーボール耐え
ボルトロス(霊獣)
地面タイプに強い構築なので電気技の通りがよくなりがちなのを突いたポケモン。
かみなりあらしを連打するだけでも結構強いです。
ゴリランダーが厳しくなるので飛行テラバの採用が良さそう。
調整例
ひかえめH36B108C112S252@こだわりメガネ
かみなりあらし・てらばーすと・ボルトチェンジ・くさむすび
テラスタイプ:飛行
雨パの対策
雨パーティを使ってみてしんどかった相手をいくつか紹介、レート帯は1700ちょっとぐらいです。
1.ゴリランダー
雨パのベストフレンドは雨パの天敵でもあった。クールなゴリラが再登場!
突撃チョッキを持っているとペリッパーのぼうふうでは落ちませんし、イダイトウからの打点もおはかまいりなので味方を犠牲にしないと威力が出ない、ねこだまし普通にしんどい、ウッドハンマーで1体ずつ死んでいく、もうひどい次第です。
対応策としては単体技しかないポケモンなので守るで攻撃をごまかしていくか、ペリッパーのぼうふうで無理やり水技圏に入れる、パオジアンを裏に準備しておくなどがあります。
とはいえ1体いるだけで結構気にはなるポケモンなので雨パが厳しいならとりあえず入れておくといいでしょう。
*剣盾ダブルをやっていた人からするとゴリランダーはグラススライダーをしてくるものと体が覚えているので、なぜか上から縛れているのにパオジアンを出さないみたいなことも狙えます(これで1敗した)
2.トリトドン
水技をよびみずで吸ってくる雨パの天敵。一見草技で倒せそうに見えるんですが炎テラスタルをされた日にはもう打点がありません。
オーロンゲ入りのパーティにはよく採用されている印象ですね。
雨パ側の対策としてはそもそも雨を出さないか、トリトドンからも有効な打点があるわけではないので放置して横を狙い続けるなどがあります、
3.追い風+悪ウーラオス
連撃ウーラオスには強いイダイトウですが、「一撃」ウーラオスには弱いんですね。
まもるがきかず暗黒強打で当然のワンパン、テラスタルしようにも大ダメージは防げず襷などもたれようものならもうお手上げです。
とはいえ一撃ウーラオスだけならペリッパーで十分対処可能であり、イダイトウを裏から出すなどの立ち回りでかばーしていたんですが、追い風が加わると話は別。
無理やりイダイトウを削って裏のハバタクカミを通す、みたいなプレイングをされると雨パ側素早さのアドバンテージを活かせずかなり厳しかったです。
4.まもる
意外とこういうプレイング由来の対策がしんどかったり。
イダイトウ雨はパーティのほとんどが単体技で対策しており、変化技も少ないので、的確に守るを当てられると対応に困る傾向があります。
特に草テラスをするポケモンや電気技を持つポケモン、ハバタクカミなど高速高火力ポケモンの守るは効果的なので中途半端な対策を入れるぐらいなら守るをいれてみるのもいいと思います。
まとめ
いかがでしたか、雨パーティについての理解は深まったでしょうか?
自分のやりたいことを押し付ける、というダブルバトルの基本を体現したようなパーティで、勝ち筋を見つけやすく初心者にもやさしいのでぜひ使ってみてください!
それではまた次の記事でお会いしましょう。
またね!
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