【SVダブル】お手軽超火力!イッカコノヨ(イッカネズミ+コノヨザル)の使い方と対策【シリーズ2】

2023年7月30日育成論,技・コンボ考察

こんにちは、どっふぃ~です!

ポケモンSVが発売されて早くも3ヶ月、ようやく僕もパルデア地方にやってまいりました。

図鑑を埋めながらだらだら過ごしていたらいつの間にかシリーズ1が終わっていて冷汗が止まりませんが、ここから僕も頑張って環境に対応していきたいところです。

さて、SV1本目の記事では、パルデアにて憤死してしまったオコリザル改めコノヨザルを、一家で弔う構築、通称イッカコノヨを解説!

パルデアのポケモンのなかでも、特に見た目のインパクトが強い2匹ですが、対戦では高い耐久と、馬鹿みたいな火力を両立したスーパーコンビとしてシリーズ1から活躍を見せています。

このサルとネズミたちのどこにそんなパワーがあるというのでしょうか?

ということで早速イッカコノヨの使い方を見ていきましょう!

イッカコノヨのここが強い

1.超火力ふんどのこぶし

イッカコノヨには、イッカネズミの「ふくろだたき」を味方のコノヨザルに打つことで「ふんどのこぶし」の火力をあげていくというお手軽コンボがあります。

ふんどのこぶしの効果は「威力50ゴースト技、その試合で受けた技のダメージの回数×50威力が上がる」というものなので、味方が全員生きているときにふくろだたきを打つと、50+50×4でその威力は何と250

さらにふくろだたきを打たれたターンからコノヨザルは動けるので、ギミックパにありがちな火力を上げている間にやられるという心配もありません。

単体攻撃技なので1ターンに1体ずつしか倒せませんが、ほとんどのポケモンをワンパンできるのでより脅威となるポケモンから殴っていくことで受けるダメージは最小限に抑えられます。

そして生半可な攻撃はさらに拳の威力をあげていくので、相手からすれば殴っても死、殴らなくても死って感じでもう絶望ですね。

参考までに火力ラインを上げておくと

A特化コノヨザル→HB特化モロバレル

250ふんどのこぶし:87.3%~103.1%(乱数1発18.7%)

この火力が1ターン目から飛んできます。おかしい。

実際にはコノヨザルは耐久に少し振って火力特化しないことも多いですが、ビルドアップでの補強や、相手からの攻撃による威力上昇もあるので一度動き出したら基本は全ポケモンワンパンしてくると思っていてください。

2.場もちの良さ

ふんどのこぶしが強いことは分かりましたが、いくら強いと言っても所詮は単体攻撃技。残った相手の攻撃は耐えられるのか?と思った方もいるかもしれません。

しかしこのイッカコノヨという構築、場もちの良さもトップクラスなんです!

まずコノヨザル本体の耐久ですが、H110ーB80ーD90と単体で見てもそれなりに高水準な数値を持っています。

大体ガブリアスぐらいだと思ってもらえばイメージしやすいかも。

その上、イッカネズミの特性「フレンドガード」によって耐久が4/3倍になるので、生半可な攻撃ではそうそう倒れることはありません。

また、イッカネズミの技「このゆびとまれ」で攻撃を吸ったり、コノヨザルの「ビルドアップ」で防御を上げる、「ドレインパンチ」で殴りながらHPを回復していくなどもできるので、イッカネズミと並んだコノヨザルを倒すのは至難の業といえるでしょう。

一方イッカネズミのほうはH74-B70-D75と少々低めな数値。基本的に耐久に努力値を振るので見た目よりは固いんですが、それでも複数回攻撃を受けると簡単にやられてしまいます。

イッカネズミが倒れることでコノヨザルの耐久も落ちてしまうので、まもるをつかったり格闘タイプの相手を優先的に倒すなどしてうまく生き残らせるのが重要になりますね。

単体解説

ここからはそれぞれのポケモンの型について解説していきます。

コノヨザル

コノヨザルの主な型

特性:まけんき

性格:いじっぱり、(ようき)

持ち物:オボンのみ、たべのこし

技:ふんどのこぶし・ドレインパンチ・まもる・ビルドアップ(いわなだれ)

テラスタイプ:炎、鋼、水…

努力値:H172 A116 S220 など

今環境にいるコノヨイッカのコノヨザルはほとんどがこの型になっています。

・特性

やる気もモロバレルやアラブルタケに強く出られるので悪くはないのですが、威嚇や凍える風に対して攻撃を上げられる負けん気が強すぎるのでこちらを採用。

テツノツツミ、シャリタツが凍える風を、ウインディ、ケンタロスが威嚇を使ってくるので発動機械も少なくありません。

・性格

ふんどのこぶしの火力を上げるため意地っ張りがメジャー、最速サーフゴーやコノヨザルミラーを意識するなら陽気もありですが、ふんどのこぶしで倒しきれないと元も子もないのでイッカコノヨを軸にするなら火力補正にしておきたいですね。

・技構成

上の4つでほぼ確定。たまにビルドアップの枠が岩雪崩になることもあります。

・持ち物

オボンのみ食べ残しのどちらかしかいません。今はパラドックスの火力が高いので即時回復のオボンのほうが若干使いやすいかなと思います。

・テラスタイプ

SV対戦の鍵となるテラスタイプですが、シリーズ1から少し傾向が変わっています。

前期のシリーズ1では寿司コンボ・サーフゴーにつよく、多くの範囲技を等倍以下に抑える水がメジャーでした。

しかしシリーズ2になって使用率圧倒的1位のハバタクカミが登場したので、今の環境で使うならマジカルシャインを半減できるがおすすめ!

鋼はテツノカイナ・コータス・グレンアルマに弱点をつかれ、炎はテツノツツミ・寿司コンビに対して弱くなるので、パーティでどちらが苦手かをみて選んでください。

・努力値

素早さは準速サーフゴー抜きの212振りorサーフゴー抜き抜きの220振りが人気の型。サーフゴーは抜けるか抜けないかで明確に有利不利が変わる上、コノヨザルは動けば1体敵を飛ばすので素早さで勝つことは実質的に耐久の上昇にもつながります。252振るのも悪くないでしょう。

攻撃は、性格補正の効率が最もよくなる11nの実数値165にしていますが、そこまで深い意味はありません。耐久が足りないと感じたらもう少し削るのもありです。

残りはHPに振っています。これはお好みですが襷ハバタクカミのダブルダメマジカルシャインまでならフレガなしでも耐えられるので、そこまで特防への振り分けはいらないかと思います。。

イッカネズミ

イッカネズミの主な型

特性:フレンドガード(テクニシャン)

性格:おくびょう(ようき・わんぱく)

持ち物:ぼうじんゴーグル・こうかくレンズ・きあいのタスキ

技:まもる・このゆびとまれ・ふくろだたき・フェイント(ネズミざん)…

テラスタイプ:ゴースト、ノーマル

努力値:HS252 D4、AS252 D4、H204B244S60など

ほとんどワンパターンなコノヨザルに対し、イッカネズミの型はかなり幅広く存在しています。

・特性

基本的には味方の耐久を上げられるフレンドガードですが、ネズミざんを採用する際は、広角レンズもちで特性テクニシャンのアタッカーにすることもあります。

・性格、努力値

きあいのタスキを採用する場合、コノヨザル以外と並べることも想定して素早さを高めた臆病または陽気です。

臆病を採用するのは、攻撃を下げてイカサマと味方への袋叩きのダメージを下げるためです。もちろんネズミざんを使うなら陽気にしましょう。

一方防塵ゴーグルを採用する場合は、相手の攻撃を耐えることが必須なのでわんぱくのHB振りがおすすめ。特殊ポケモンが増えてきたため特防に厚くするのもありですが、このゆびで吸う単体攻撃は物理技が多いので防御に振るほうがコノヨザルの場もちは良さそう。

Sに60振っているのは、上の220振りコノヨザルの素早さ+1にして上から袋叩きを打つためです。

広角レンズ型の場合は陽気ASにして火力を高めましょう。

・技構成

イッカネズミの技構成は非常に幅広いためこれが正解、というものはありませんが、よく見る技構成を紹介しておきます。

どの持ち物もまもる、この指、袋叩きまで確定で、残りの一枠が、

きあいのタスキの場合:いかりのまえば、アンコール、挑発など

防塵ゴーグルの場合:フェイント、いかりのまえば、つぶらなひとみなど

広角レンズテクニシャンの場合:ネズミざん

から選択といったところです。

・持ち物

上の通り使いたい型に合わせて選択。

・テラスタイプ

アタッカーでないならゴースト一択。ねこだましと神速を無効化でき、確実にサポートを行うことができます。

アタッカーならネズミざんの火力を上げるノーマルも一考の余地あり。

とはいっても基本的にはエースにテラスタルを残すほうが強いのでそこまで積極的に切りはしないですね。

相性のいいポケモン

イッカコノヨと相性のいいポケモンを何匹かあげていきます。

パーティを組む際に参考にしてください。

・ハバタクカミ、テツノツツミ

シリーズ2から追加されたパラドックスポケモン達。

それぞれ素早さ種族値が135、136とかなり素早いのが特徴です。

コノヨザルはその超火力によって耐久ポケモンに苦労することは一方、素早さを上げられないため高速アタッカーに対しては押し切られてしまうことも珍しくありません。

そこで裏にこれらの2匹を置いておいて、残った高速低耐久のエースをスイープしようということですね。

素早さで負けているとそのまま押し切られるため、持ち物をブーストエナジーにして素早さを上げるか、にして行動保証を作るかがいいでしょう。

エナジーテツノツツミで凍える風をするのがコノヨザルのサポートにもなっておすすめ。

ハバタクカミはとりあえず入れておくだけでも初手の高速アタッカーをけん制できて強いので、できればこの2匹とも構築に入れたいところです。

・ウインディ

シリーズ2になって急速に使用率を伸ばしたでんせつポケモン。

コノヨザルの苦手なハバタクカミやイエッサングレンアルマに強く出られ、威嚇とバークアウトでエースのサポートも可能です。

持ち物はとつげきチョッキが有力。サイクルを多く回す構築ではないため、回復実を持って鬼火やバークアウトを何度も打つよりは火力に振って苦手なポケモンを素早く処理する方が強い印象ですね。

もちろんオボンの実も強いんですがいかんせんコノヨザルにとられがち。

・イダイナキバ

圧倒的な対面性能を持つパラドックスポケモン。

とにかく1-1に強いためコノヨザルが残したポケモンをしっかり刈り取ってくれます。

威嚇や耐久ポケは苦しいんですが、そのあたりはサルのおやつなので問題なし。

アイススピナーでイエアルマ、カイリューにも強く出られるのがいいですね。

入れるならぜひとも襷を持たせたいですが、競合しがちなのが難点。襷枠があいたなら入れて損はないです。

・その他

ここまでの4匹にも言えることですが、対面性能が高いポケモンを入れるのがイッカコノヨには重要です。

耐久ポケモンをけん制しつつ、タイプ相性に左右されずコンスタントに1体ずつ倒していけるコノヨザルと組むなら、下手にサイクルなんかを気にするよりもとにかく1-1を制しやすいポケモンがいいということですね。

上にあげていないところだとスカーフサーフゴーとかもよさそう。

イッカコノヨの対策

・ハバタクカミ

結局シリーズ2はこいつが最強ですね。テラスタルマジカルシャインでこの指も気にせずボッコボコにできます。

しかしコノヨザル側もそんなことはわかっていて炎や鋼テラスで対応してくるので1匹では不十分かも。

ハバタクカミの横に地面タイプや水タイプのポケモンを並べられるとテラスタルしても有利にならないので、イッカコノヨ側はかなりしんどいですね。

・寿司コンボ

ヘイラッシャ+シャリタツの寿司コンボはイッカコノヨにかなり強く出られます。

一見ふんどのこぶしで押し切れるように見えて、普通に上からウェーブタックルを打たれるのがしんどいですね。

さらにイッカコノヨの取り巻きもそこまで寿司メタは入らないため、寿司が仕事をできずに倒れることはほとんどありません。

とはいっても対面性能の高いポケモンで固められた構築なので寿司だけで倒しきるのは難しいです。全抜きは目指さず倒すポケモンと残すポケモンをしっかり見極めるか、先発で疲弊させた後に寿司を完成させるのがいいでしょう。

・コノヨザルを無視し続ける

これは意外と有効な対策です。実はコノヨザルは攻撃を受けなければ威力50の憤怒と75のドレパンしかないためさほど脅威にならないんですね。

そこで袋叩きがあるわけですが、集中攻撃などでイッカネズミを止めることができればサルものとも機能停止してしまいます。

もちろんイッカネズミの守るや、ネズミ以外のポケモンが出てくる場合もあるんですが、コノヨザルが倒せなくて困っているなら隣のポケモンを倒せるように構築を組むのも一考の余地があると思います。

まとめ

いかがでしたか?

チャーミングなイッカネズミと怒り狂ったコノヨザルのコンビ、強そうに見えてきたでしょうか。

一度使うと病みつきになる火力ですので、SVからダブルを初めて味方を殴るなんて考えたこともなかった人も、昔からテラキオンを殴り倒してきた人も、ぜひ握ってみてください!

それでは今日はこのあたりで、またね!